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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻4号

2002年04月発行

文献概要

特集 脊椎脊髄病学最近の進歩(第30回日本脊椎脊髄病学会より)

脊髄神経根に起因する疼痛に対する上行路遮断術

著者: 高橋宏1 石島武一1

所属機関: 1都立神経病院脳神経外科

ページ範囲:P.391 - P.399

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 抄録:脊髄・神経根領域の上行路遮断術としては,posterior rhizotomy,selective posterior rhizotomy,DREZ-otomy(DREZ-lesion),commissural myelotomy,cordotomyなどを行ってきた.これらのうち,posterior rhizotomy,commissural myelotomy,cordotomyはすべて癌性疼痛が対象であった.現在では麻薬による除痛が行われるため適応は限られる.DREZ-otomy(Sindou)あるいはDREZ-lesion(Nashold)は中枢性疼痛あるいは慢性疼痛に一定の効果が認められている.頚髄神経根引き抜き損傷では60~70%の例で長期的に良好な結果が得られるが,脊髄円錐・馬尾損傷例では有効例は50%台と低下する.治療に抗する例では後角の吸引除去などの,よりradicalな術式を考慮する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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