icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻4号

2002年04月発行

文献概要

特集 脊椎脊髄病学最近の進歩(第30回日本脊椎脊髄病学会より)

転移性脊椎腫瘍に対する18FDG-PETの臨床応用

著者: 内田研造1 馬場久敏1 前澤靖久1 小久保安朗1 中嶋秀明1 土田龍郎2 米倉義晴2

所属機関: 1福井医科大学医学部整形外科 2福井医科大学高エネルギー医学研究センター

ページ範囲:P.511 - P.514

文献購入ページに移動
 抄録:転移性脊椎腫瘍が疑われた25症例(骨集積像101病変)を対象とし,FDG-PETおよびTcbone scanにおけるおのおのの骨集積像について検討した.骨シンチ陽性が99病変に,FDG陽性が54病変認められた.そのうち,同一部位に病変が認められたのは50病変(49.5%)であった.両検査陽性は50病変,骨シンチ陽性PET陰性が49病変,骨シンチ陰性PET陽性が4病変であった.病理組織,種々の画像診断により骨転移が診断された18病変中,PET陽性所見が得られたのは16病変であり,骨シンチ,FDGおのおののsensitivity,specificityを求めると,骨シンチでは,83%,20%であったのに対し,FDGでは,89%,80%となっていた.原発巣の部位,種類や,骨組織への転移形式,転移率によりその集積率は異なると考えられるが,骨転移,特に転移性脊椎腫瘍の診断,悪性度の評価としてFDG-PETは有用であると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら