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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻5号

2002年05月発行

文献概要

シンポジウム 縮小手術への挑戦―縮小手術はどこまで可能か

術後照射を併用した軟部肉腫縮小手術

著者: 堀田哲夫12 生越章2 川島寛之2 遠藤直人2 守田哲郎3 今泉聡3

所属機関: 1新潟大学医学部附属病院手術部 2新潟大学大学院医歯学総合研究科機能再建医学講座整形外科分野 3県立がんセンター新潟病院整形外科

ページ範囲:P.571 - P.576

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 要旨:当科および関連病院の症例を調査し,術後照射を併用することにより軟部肉腫の切除縁が縮小可能かどうか検討した.術後照射を行わなかった症例と文献的報告を対照とした.症例は37例で経過観察期間は平均43.7カ月であり,照射線量は平均59.4Gyであった.すべて辺縁切除または腫瘍内切除であった.再発率は8.1%,累積5年生存率は67.7%であった.この治療成績は当科および文献的不十分切除例と比較して良好であり,広範切除単独例と同等であった.合併症が43.2%と高率に認められ,関節拘縮が48.1%と多かった.このためEnnekingの評価法による患肢機能は88.9%となり,当科の広範切除単独例より悪かった.関節拘縮が問題であるが,術後照射は切除縁を縮小する有効な補助療法である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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