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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻5号

2002年05月発行

文献概要

論述

腰椎前方椎体間固定術におけるセラミック棘間ブロックの有用性と偽関節の発生要因についての検討

著者: 吉田裕俊1 佐藤浩一1 山田博之1 北原建彰1

所属機関: 1済生会川口総合病院整形外科

ページ範囲:P.607 - P.613

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 抄録:腰椎前方椎体間固定術単独群95例とセラミック棘間ブロック併用群35例の臨床経過,手術成績について比較検討した.セラミック棘間ブロック併用群では術後の臥床期間,入院期間が短縮し,より早期に骨癒合が得られ骨癒合率も向上したが,手術成績は統計学的に有意差を認めなかった.腰椎前方椎体間固定術単独群では,遷延骨癒合が3例(3.2%),偽関節が10例(10.5%)に認められ,これらの術前罹患椎間可動域は平均10.4°,%可動域は平均25.8%であった.セラミック棘間ブロック併用群では,偽関節は2例(5.7%)であった.腰椎前方椎体間固定術は単独でも優れた手術成績が得られる手術であるが,術前の罹患椎間可動域や%可動域が大きく椎間不安定性が大きい症例には,セラミック棘間ブロックの併用が望ましいと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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