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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻6号

2002年06月発行

文献概要

シンポジウム スポーツ肩障害の病態と治療

投球動作のバイオメカニクス

著者: 橋本淳1 中村真里1 野村星一1 信原克哉1

所属機関: 1信原病院・バイオメカニクス研究所

ページ範囲:P.663 - P.671

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 要旨:三次元動作解析システムを用いて,投球動作のバイオメカニクスを検討した.TOPの位置,体幹ねじれゼロ,肘関節の減速期などを新たに設定し,投球動作の新しい相分類を行った.TOPの位置は投球動作において重要な分岐点であること,体幹ねじれゼロのポイントは,実は最大外旋位といわれている時点である可能性が高いこと,肘関節の減速期には,従来decelerationに生じると思われていた腱板損傷がこの減速期に遠心性収縮として起こる可能性があることなど,多くの新しい概念を提唱した.また,投球時に肩関節に加わる力の方向も計算され,TOPの位置からMERまでは肩関節の前内方に.MERからボールリリースまでは肩甲骨の方向に,そしてボールリリース後は後下方に向くことがわかり,投球障害との関係も推察できた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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