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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻6号

2002年06月発行

文献概要

シンポジウム スポーツ肩障害の病態と治療

野球選手におけるSLAP lesionの臨床所見・鏡視下関節唇修復術の術式・後療法・手術成績

著者: 中川照彦1 土屋正光1 勝崎耕世2 小原洋一2 諏訪清史2 福田修一2 福島芳宏2

所属機関: 1同愛記念病院整形外科 2日本ハム球団

ページ範囲:P.685 - P.692

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 要旨:1997年~2001年の5年間に,SLAP lesionに対し鏡視下上方関節唇修復術を行った野球選手の投球障害肩17例17肩を対象とした.全例男性で,手術時年齢は平均25.1歳(16~51歳)であった.ポジションは投手11例.野手6例.レベルはプロ野球3例,社会人野球3例,大学野球1例,高校野球5例,草野球5例であった.鏡視下上方関節唇修復術はSnyderの手技に準じて行い,後療法では特に術後3カ月以降の投球メニューについて詳述した.徒手検査ではcrank test,anterior apprehension肢位での疼痛,三森テスト.O'Brien testが有用であった.12カ月以上フォローアップできた13例中11例(85%)で完全復帰を果たした.術後復帰までの平均期間は.投手8.4カ月,野手6.8カ月であった.鏡視下上方関節唇修復術の手術成績は良好であり,上腕二頭筋長頭腱関節唇複合体の解剖学的修復という面からも,本術式は推奨できるものと考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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