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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻6号

2002年06月発行

文献概要

調査報告

整形外科領域における抗生剤の術後感染予防投与―診療報酬請求書からみた現状と問題点

著者: 佐藤勝彦1 菊地臣一1

所属機関: 1福島県立医科大学医学部整形外科

ページ範囲:P.709 - P.713

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 抄録:本邦における整形外科領域での抗生剤の術後感染予防投与の現状を把握するために,審査支払い基金の協力を得て,多施設における術後感染予防に関する抗生剤使用の実態調査を行った.その結果,整形外科領域での術後感染予防としての抗生剤使用の現状は,ほとんどが術後投与で,しかも大量の抗生剤が投与されていた.また,投与日数や投与量については施設により大きな格差があり,統一性がないことも明らかとなった.それに対して.海外では,整形外科手術の術後感染予防目的の抗生剤投与については,既にガイドラインで定められており,術前のみの投与が基本となっている.本邦における整形外科手術での周術期における抗生剤投与について,EBMの観点から見直す時期にきている.本邦でも早急に整形外科領域における抗生剤の適正な使用についてのガイドラインの策定が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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