icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻6号

2002年06月発行

文献概要

手術手技 私のくふう

Recapping T-saw laminoplastyを応用した肋骨横突起切除術による胸髄前方神経鞘腫摘出術の経験

著者: 池本敏彦12 藤田拓也1 川原範夫1 新屋陽一1 小林忠美1 吉田晃1 村上英樹1 富田勝郎1

所属機関: 1金沢大学医学部整形外科 2現:池本整形外科医院

ページ範囲:P.721 - P.725

文献購入ページに移動
 抄録:胸髄前方に存在する硬膜内腫瘍摘出のための従来のアプローチを比較検討した場合.後方アプローチである椎弓切除術では腫瘍摘出の際に脊髄損傷の危険があり,前方アプローチでは視野が狭く硬膜の処理に難渋する.後方アプローチである肋骨横突起切除術は十分な広い視野が獲得できることより,脊髄前方の腫瘍切除および硬膜の処理が可能である.しかし,片側の肋椎関節や椎間関節が損傷を受けるため,術後に脊柱変形出現の可能性がある.われわれは,胸髄前面の硬膜内髄外神経鞘腫の症例に対しThreadwire saw(T-saw)を用いた肋骨横突起切除術を行い,いったん切除した肋骨および片側横突起を含む椎弓を本来の位置に還納することにより,良好な視野を獲得し,かつ解剖学的再建を達成しえた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら