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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻6号

2002年06月発行

文献概要

境界領域/知っておきたい

樹状細胞

著者: 戸田正博1 戸山芳昭2

所属機関: 1慶應義塾大学医学部先端医科学研究所 2慶應義塾大学医学部整形外科

ページ範囲:P.732 - P.733

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【樹状細胞とは】
 樹状細胞(dendritic cell,DC)は中枢神経系を除いて生体内に広く分布し,形態学的に樹枝状の突起を持つことを特徴とするが,それぞれの組織.器官に存在する樹状細胞は,表現型のみならず機能的にも多様な細胞集団である.表皮や粘膜固有層ではランゲルハンス細胞(Langerhans cells),筋肉や腎臓など非リンパ系組織では間質細胞(interstitial cells),輸入リンパ中ではベール細胞(veiled cells),リンパ系器官のなかでも,胸腺髄質やリンパ組織のT細胞領域では相互連結性嵌入細胞(interdigitating cells),胚中心では胚中心樹状細胞(germinal center dendritic cells)と異なる名称で呼ばれている.近年,強力な抗原提示細胞として注目されているが,樹状細胞の特徴として,マクロファージやB細胞などの他の抗原提示細胞と比較して,MHC(major histocompatibility complex;主要組織適合遺伝子複合体)や共刺激分子(co-stimulatory molecules)を高く発現し効率的にT細胞を活性化する能力を有する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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