icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻6号

2002年06月発行

文献概要

統計学/整形外科医が知っておきたい

4.診断能力の評価―感度・特異度のジレンマ

著者: 小柳貴裕1

所属機関: 1東京歯科大学市川総合病院整形外科

ページ範囲:P.735 - P.741

文献購入ページに移動
◆示標としての感度と特異度
 診断のための検査の精度には2つの側面がある.第一に,その検査が真に疾患のある患者を陽性とできるか(病人の陽性度)の評価基準は感度(sensitivity)と呼ばれる.感度が高い検査は偽陰性,すなわち見逃しが少ない.第二に,真に疾患のない患者を陰性にできるか(健康人の陰性度)の物差しが特異度(spcificity)である.特異度の高い検査は偽陽性が少ない,すなわち見過ぎが少ない.
 これらの示標は,整形外科領域では主に画像診断能力の定性的評価に用いられてきた.肩腱板断裂における超音波診断法と実際の手術結果,半月板損傷におけるMRI診断と関節鏡による確認,などである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら