icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻6号

2002年06月発行

臨床経験

膝蓋腱断裂5例の検討

著者: 由野和則12 今井久一1 岡部聡1 矢尻洋一1 津吉秀樹1 吉岡徹1

所属機関: 1新潟労災病院整形外科 2現:水原郷病院整形外科

ページ範囲:P.745 - P.747

文献概要

 抄録:比較的稀な膝蓋腱断裂に対して一次修復を行った新鮮例5症例について調査した.膝蓋骨高位(以下,T/P)をInsall-Salvati法に基づき測定し,T/Pと臨床成績との関係について検討した.調査時T/Pが正常範囲内に保たれている3症例では,他の症例に比べて,膝関節可動域や大腿四頭筋力などで良好な成績が得られた.また各症例のT/Pを術直後と調査時で比較したところ,T/Pが経時的に減少した1症例を認めた.これは膝蓋下脂肪体の高度な損傷により膝蓋腱が経時的に変性し,短縮したために生じたものと考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら