icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻6号

2002年06月発行

文献概要

症例報告

胸椎部硬膜内くも膜嚢腫の1例

著者: 岸田俊二12 永瀬譲史1 板橋孝1 阿部功1 新籾正明1

所属機関: 1国立千葉病院整形外科 2現:東陽病院整形外科

ページ範囲:P.753 - P.756

文献購入ページに移動
 抄録:症例は26歳女性で,主訴は背部痛である.MRIにてくも膜嚢腫を疑われた.上行性脊髄造影では有意な所見を認めず,下行性脊髄造影を施行した結果,Th6を中心とする造影剤の通過遅延がみられ,さらに嚢腫造影にてTh3からTh8にかけて造影剤の貯留が確認された.嚢腫開放術により背部痛は消失した.硬膜内くも膜嚢腫の診断にはMRIが有用であるが,脊髄造影も必須の検査であり,造影剤の通過状況を注意深く観察することが重要であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら