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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻6号

2002年06月発行

文献概要

症例報告

固定術を行った骨盤insufficiency fractureの1例

著者: 井上林12 尾鷲和也1 浦山安広1

所属機関: 1南陽市立総合病院整形外科 2現:寒河江市立病院整形外科

ページ範囲:P.757 - P.760

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 抄録:骨盤のinsufficiency fractureに対して手術治療を行った1例を報告する.症例は64歳,女性.既往歴は糖尿病,骨粗鬆症.誘因なく両仙骨翼の縦骨折と左恥骨骨折が生じた.臥床安静による保存治療を約6週間行うも仮骨の形成がみられず,骨盤環の著しい不安定性が認められたため手術を施行した.術後6カ月で骨癒合が認められ,歩行可能となった.
 骨盤insufficiency fractureは保存治療によって良好な結果が得られることが多いが,本症例のように,保存治療により骨癒合が遷延し,骨盤環の不安定性のため歩行障害を来す例では手術が必要となることもあり,注意が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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