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論述
退行性脊椎変化が高齢者の腰背部痛と身体機能および健康関連QOLに与える影響
著者: 白木原憲明12 岩谷力1 飛松好子1 大井直往1 吉田一成1 漆山裕希1 近藤健男1
所属機関: 1東北大学大学院医学系研究科肢体不自由学分野 2現:東北労災病院リハビリテーション科
ページ範囲:P.805 - P.811
文献購入ページに移動結果は以下のようであった.OA:腰背痛がない人の全体的健康感(SF-36)の平均得点は腰背痛がある人に比して高かった.CF:腰痛のために長距離歩けない人は女性が多く,その人は身長が低く,体重が軽く,握力が弱く,骨塩量が低く,身体的痛み(SF-36)の平均得点が低かった.CFOA:腰痛のために長距離歩けない人は年齢が高く,膝痛有症率が高く,握力が弱く,腰椎前弯角,腰仙角が小さく,身体的機能(SF-36)の平均得点が低かった.以上のことから,椎体圧迫骨折があり,腰背部痛が強い高齢者では腰背部痛の程度と身体機能,健康関連QOLに関連性が認められた.
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