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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻7号

2002年07月発行

文献概要

論述

腰椎椎間板レーザー治療後再手術例の検討

著者: 高橋和久1 遠藤友規1 守屋秀繁1 松本守雄2 千葉一裕2 戸山芳昭2 宮本敬3 西本博文4 清水克時3

所属機関: 1千葉大学大学院医学研究院整形外科学 2慶應義塾大学医学部整形外科 3岐阜大学医学部整形外科 4岐阜中央病院整形外科

ページ範囲:P.813 - P.818

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抄録:経皮的腰椎椎間板レーザー治療後に成績不良のため再手術を要した症例につき,問題点を検討した.対象は9例ですべて男性であった.再手術時年齢は平均49歳(14~73歳)であった.本治療法は2例の変性すべり症を含む腰部脊柱管狭窄症6例,extrusion typeの椎間板ヘルニア2例に行われていた.Protrusion typeは1例のみであった.再手術までの期間は平均5.4カ月であり,5例に脊椎固定術が行われた.成績不良の原因は脊柱管狭窄症やextrusion typeのヘルニアなどほとんどが適応の誤りであった.本治療法はわが国においては保険診療が許可されておらず,科学的裏付けにもとづく評価が必要である.現在のところ,protrusion typeのヘルニアが適応となる治療法であり,成績不良例が生じた場合の再手術を含めた対応が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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