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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻7号

2002年07月発行

文献概要

最新基礎科学/知っておきたい

神経栄養因子

著者: 古川昭栄1 古川美子2

所属機関: 1岐阜薬科大学分子生物学教室 2愛知文教女子短期大学

ページ範囲:P.836 - P.838

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 神経栄養因子は神経細胞に作用する一群の生理活性タンパク質の総称である.未分化な段階の神経細胞に作用して生存の維持や分化を促進するばかりでなく,成熟神経細胞に対してもその神経機能を維持し,内因性,外因性の障害からの保護,軸索再生を促すなどの損傷修復にもかかわっている.いくつかの神経栄養因子はシナプス形成や再編にも関与しており,神経可塑性を支える基盤分子と考えられている.既に多くの神経栄養因子が見出されているが,神経成長因子をプロトタイプとするニューロトロフィンファミリーは最もよく研究され,生理的にも重要な働きをしている.
 本稿では特に神経再生に焦点を当て,神経栄養因子の関与について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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