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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻7号

2002年07月発行

文献概要

境界領域/知っておきたい

解凍後細胞障害

著者: 氏平政伸1

所属機関: 1北里大学医療衛生学部医療工学科

ページ範囲:P.844 - P.846

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【はじめに】
 近年の移植や再生医療をはじめとした医療技術の進歩に伴い,生体組織や細胞の需要と供給を満たすため凍結保存を利用する機会が増えている.整形外科領域においても,骨や軟骨の移植・再生のために凍結保存を利用している5,7)
 通常の凍結保存は細胞に障害を与えないことを使命としている.それに対し,例えば,骨保存のように凍結により骨細胞や軟骨細胞に致命的な障害を与え,結果的に移植時の抗原性抑制効果を得ているものもある.しかし,もし軟骨の再生などを目的として細胞に障害を与えずに試料を凍結解凍しようとすると,適切な凍結保存条件を知る必要が出てくる.そこで,本稿では適切な凍結保存条件を理解するための組織や細胞の障害のメカニズムについて解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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