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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻7号

2002年07月発行

文献概要

症例報告

放射線照射後の腰椎に固定術を行い,治療に難渋した1例

著者: 福田章二1 宮本敬1 細江英夫1 笹野三郎2 西本博文3 青木隆明3 清水克時1

所属機関: 1岐阜大学医学部整形外科 2県立岐阜病院整形外科 3岐阜中央病院整形外科

ページ範囲:P.889 - P.892

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 抄録:患者(68歳,男性)は30年前に腰椎部に対し広範な放射線照射の既往を有していた.腰椎変性すべり症(L4/5)に対する脊椎インストゥルメンテーションを用いた固定術の3年後に,著明な骨破壊性病変を伴う化膿性脊椎炎(L3/4)を発症した.まず,脊椎インストゥルメンテーションを用い固定範囲を拡大した後方固定(L2-腸骨)を行い,感染徴候の鎮静を得た.その6カ月後,2期的に前方病巣郭清,骨移植術を施行して,さらなるADLの改善をみた.放射線照射による骨脆弱性が破壊性病変の一要因であり,全身状態も不良であった本症例に対し,後方脊椎インストゥルメンテーションを用いた後方前方二期的手術治療が有効であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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