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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻8号

2002年08月発行

文献概要

シリーズ 関節鏡視下手術―最近の進歩

鏡視下Bankart修復術における前方Portalの工夫―Mother and Baby Cannulation Technique

著者: 玉井幹人1

所属機関: 1京都府立心身障害者福祉センター附属リハビリテーション病院整形外科

ページ範囲:P.923 - P.926

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 抄録:外傷性肩関節前方不安定症に対する鏡視下Bankart修復術が盛んに行われるようになってきた.筆者は1997年以降,suture anchorを用いた鏡視下Bankart修復術を行ってきた.Suture anchor法の利点はBankart病変の解剖学的修復が容易な点であるが,一方,anchor糸が絡まりやすく,術中操作が煩雑であった.Anchor糸の整理方法として,一般的にはworking portalを前方に作成し,anchor糸を整理する前方two portal法が用いられている.筆者はサイズの異なる2種類のcannulaを前方portalとして使用することによって前方one portalでanchor糸を整理するMother and Baby Cannulation法を用いている.本法はworking portalを作成することなく,簡便かつ確実にanchor糸が整理できる方法であり,最小侵襲に行える方法であると考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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