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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻8号

2002年08月発行

文献概要

症例報告

慢性腎不全患者に発生した化膿性椎体炎に対し二期的手術療法を施行した1例

著者: 喜久生健太1 宮本敬1 細江英夫1 武内章彦3 有本利恵子2 糸数万正1 清水克時1

所属機関: 1岐阜大学医学部整形外科 2岐北総合病院整形外科 3彦根市民病院整形外科

ページ範囲:P.987 - P.990

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 抄録:症例は69歳,男性.合併症として慢性腎不全(人工透析),糖尿病があり,透析用に設置された左前腕の内シャント部から感染し,敗血症,化膿性椎体炎となった.腰椎病変が診断しえた際には,椎体破壊が著しく,疼痛のために著明なQOLの低下が認められた.また,全身状態は不良であり,一期的前方後方固定術は侵襲過大と判断し,二期的固定術を選択した.後方固定術施行後に,疼痛および全身状態の改善を待ち,病巣郭清,前方固定術を施行した.これにより,全身状態の極めて悪い本症例においても十分な手術効果が得られ,QOLの著しい改善を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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