icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻8号

2002年08月発行

文献概要

症例報告

線維軟骨性索状物切除により肘屈曲伸展・前腕回内外の改善を得た尺側列形成障害の1例

著者: 吉田礼徳13 川端秀彦1 北野元裕1 三木健司1 御勢真一1 稲垣友里2 瓦井義広2 藤岡真紀2 市口牧子2

所属機関: 1大阪府立母子保健総合医療センター整形外科 2大阪府立母子保健総合医療センターリハビリテーション科 3現:柏原赤十字病院整形外科

ページ範囲:P.991 - P.993

文献購入ページに移動
 抄録:患児は生下時より右上肢低形成を認め,肘屈曲伸展・前腕回内外不能であった.X線写真にて尺骨の大部分は欠損しており,橈骨にも弯曲と短縮を認めた.1歳7カ月時に手術を施行した.手根骨と上腕骨の間に線維軟骨性索状物(以下索状物)を認め,索状物切除,橈骨矯正骨切り術を行った.術後,肘屈曲伸展・前腕回内外の可動域改善を認めた.文献的には索状物切除は機能的改善の意味はもたないとする意見が強いが,本症例では機能的にも有用な治療法であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら