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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻8号

2002年08月発行

文献概要

症例報告

滑車部骨化前に起こった小児上腕骨内顆骨折の2例

著者: 兼子秀人1 瀬戸洋一1 鈴木茂夫1 二見徹1 柏木直也1 添田恒光1

所属機関: 1滋賀県立小児保健医療センター整形外科

ページ範囲:P.995 - P.999

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 抄録:小児上腕骨内顆骨折は稀な骨折である.しかし,本骨折は軟骨成分を多く含む骨折のためX線による正確な骨折形態の把握が困難である.特に本骨折が滑車部の骨化前に起こるとそのほとんどが軟骨成分であるため,単純X線では内上顆骨折と正確に鑑別することができない.しかし,内顆骨折は外顆骨折と同様に関節面の転位を来す骨折であるため,解剖学的整復が必要である.したがって,内上顆骨折と早期に鑑別することが治療上重要である.本稿では滑車部の骨化前に起こった本骨折の2例を報告する.また,早期診断における注意点やMRIを用いた本骨折の診断などについて検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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