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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻8号

2002年08月発行

文献概要

症例報告

先天性𦙾骨偽関節症に対する遊離血管柄付き腓骨移植術―1例報告

著者: 鳥越均1 菊地臣一1 矢吹省司1

所属機関: 1福島県立医科大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1001 - P.1005

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 抄録:先天性𦙾骨偽関節症の1例に対して遊離血管柄付き腓骨移植術を行い良好な結果を得たので報告する.症例は,手術時1歳11カ月の女児である.生後10カ月時に,つかまり立ちをしようとして急に左下肢痛を訴え前医を受診した.von Recklinghausen病に伴う左先天性𦙾骨偽関節症の診断で当科に紹介された.X線写真上,𦙾骨偽関節の両端は,taperingを来しBoyd分類のType Ⅱであった.左𦙾骨の偽関節部を切除し,健側の腓骨を用いた遊離血管柄付き腓骨移植術による再建を施行した.術後3週で移植腓骨に横径の増大が,術後5カ月で骨癒合が完成した.術後10カ月で装具を除去し,全荷重歩行が可能となった.術後3年の時点で,日常生活が全く制限なく可能である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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