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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻9号

2002年09月発行

文献概要

視座

卒後臨床研修の必修化について思う

著者: 持田讓治1

所属機関: 1東海大学医学部機能再建学系整形外科学

ページ範囲:P.1015 - P.1016

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 平成16年度からいわゆるsuper rotation方式による2年間の医師卒後臨床研修必修化が始まる.10年以上前から極めて類似したsystemで卒後2年間の研修を実施してきた私達の大学では,これを当然のこととして受け止めている.しかしそのsystemづくりが始まるや見えてきたことは,臨床研修を行う場となる施設間における研修医の引っぱりあいの様相である.
 そもそもこのsystemの導入目的は,新卒の若い医師にgeneral medicineの基礎を身につけさせるための組織だった教育をすることであり,その2年間およびその後の労働力としての彼らを確保することでは全くない.したがっていかに合理的で片寄りのないsystemづくりをするかが現時点での最大の関心事である.特に教える側,つまり指導者としての医師スタッフの質と量に関して,厳しい基準を設けるべきと感じている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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