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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻9号

2002年09月発行

文献概要

シンポジウム 橈骨遠位端骨折の保存的治療のこつと限界

橈骨遠位端骨折後の変形治癒と機能的予後

著者: 西井幸信1

所属機関: 1土庄中央病院整形外科

ページ範囲:P.1055 - P.1060

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 要旨:自験例をもとに保存的治療を行った高齢者における橈骨遠位端骨折後の変形治癒と自覚症状,機能障害について検討した.1994年1月から2001年12月までに当院で治療した160例のうち受傷年齢65歳以上の51例中,直接検診できた29例を対象とした.男性3例,女性26例,受傷時平均年齢は75.3歳(66~92歳),平均観察期間は1年6カ月(3カ月~4年9カ月).全例Colles骨折であった.最終診察時の単純X線正面像,側面像をもとにdorsal tilt,radial deviation,shortening(以下DT,RD,Sh)をそれぞれ計測した.自覚症状について疼痛,使い勝手,変形,腫脹,神経症状の5項目をそれぞれ3段階で評価した.その合計点で優,良,可,不可を定め,各群間でDT,RD,Shを比較検討した.関節可動域,握力を患側および健側で計測し,それぞれの患健側比についてDT,RD,Shとの関係を比較検討した.自覚症状の成績は良好であった.DTと関節可動域において相関関係を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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