icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻9号

2002年09月発行

文献概要

論述

スノーボードによる第5中足骨骨折

著者: 東裕隆12 安田和則1 眞島任史3 青木喜満3 三浪明男3

所属機関: 1北海道大学医学部生体医工学・スポーツ診療科 2現:国立療養所西札幌病院整形外科 3北海道大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1067 - P.1073

文献購入ページに移動
 抄録:1988年から9シーズンにわたり,スノーボードおよびスキーによる第5中足骨骨折について検討した.対象はニセコスキー場において,唯一の基幹病院を受診し本症と診断されたスノーボード外傷(以下,ボード群)17例およびスキー外傷(以下,スキー群)1例,計18例である.これらの症例に対し,retrospectiveに調査した.結果はボード群において有意に男性の占める割合が高く(65%),受傷側は左側が71%であり,経験年数3年目以内が94%であった.また,転倒方向に関してはフロントサイド24%,バックサイド76%であり,受傷側が右側の症例はフロントサイドへの転倒が多く,左側の症例は全例バックサイドへの転倒であった.骨折部位は,ボード群においてJones'骨折59%,骨幹部骨折35%,裂離骨折6%であった.第5中足骨骨折は,スノーボードにおいても比較的多く発生する外傷のひとつであり滑走技術の向上,安全教育,ビンディングの改良が急がれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら