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論述
大腿骨近位部骨折に対するAO Small Proximal Femoral Nail(Small PFN)の使用経験―他の髄内固定具との比較検討
著者: 久保晴司12 松原伸明1 山本晃裕1 松島真司1
所属機関: 1公立和田山病院整形外科 2現:兵庫県立リハビリテーションセンター中央病院整形外科
ページ範囲:P.1075 - P.1080
文献購入ページに移動諸家の報告によると,他の髄内釘の平均手術時間は52分,平均出血量は103.7g,平均荷重開始時期は12.3日である.Small PFN使用による自験例では,平均手術時間は54分と他の髄内釘と遜色なく,平均出血量は55.8g,平均荷重開始時期は7.6日と他の髄内釘に比べ良好な成績が得られた.また術後合併症である二次的骨幹部骨折については,他の髄内釘では2~11%に発生しているが,自験例では経験していない.以上のことからsmall PFNは大腿骨近位部骨折に有用であると思われた.
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