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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻9号

2002年09月発行

文献概要

手術手技 私のくふう

大菱形中手関節症に対するセラミックボールの長期成績

著者: 政田和洋1 根本孝一2 尼子雅敏2 中島秀人2

所属機関: 1大阪労災病院整形外科 2防衛医科大学校整形外科

ページ範囲:P.1083 - P.1087

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 抄録:Calandruccioらは1997年,球状のセラミックを用いた母指の大菱形中手関節(TMC関節)の形成術を発表した.われわれは,同様のセラミック製のインプラントを彼らより以前に独自に開発し,1991年から4例に対して手術を行った.今回は追跡が可能であった3例3指(外傷後の関節症1例,変形性関節症2例)の長期成績を報告する.男性,1例,女性,2例,手術時平均年齢は48.3歳,追跡期間は平均9年1カ月である.1例は術後2年で骨性強直を来したが他の2例は疼痛もなく可動域も良好であった.X線像ではインプラント周囲に骨硬化像が認められたが骨吸収や沈み込みはみられなかった.TMC関節症に対するセラミック製のインプラントを用いた関節形成術は良好な長期成績が期待できる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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