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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻9号

2002年09月発行

文献概要

境界領域/知っておきたい

創傷被覆材

著者: 鈴木茂彦1

所属機関: 1香川医科大学形成外科

ページ範囲:P.1100 - P.1102

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【はじめに】
 創傷被覆材は水分,電解質,栄養分などの漏出と細菌の侵入を防ぎ,痛みを和らげ,肉芽形成と上皮化を促進する目的で用いられる.創傷治癒の進行には湿潤状態が必須であることが明らかにされて以来,湿潤状態に保つための閉鎖包帯(オクルーシブドレッシング),半閉鎖包帯(セミオクルーシブドレッシング)が種々開発されている.オクルーシブドレッシングは主に合成材料からなり,セミオクルーシブドレッシングは生体材料(バイオロジカルドレッシング)や生体親和性繊維性ドレッシングなどからなる.またこれらを複合した材料,抗菌剤を組み込んだ材料も開発されている.さらにこれらの創傷被覆材から一歩進んだ材料として,人工真皮,培養表皮,培養皮膚なども開発されている(表).
 創傷の治療には,これらの創傷被覆材の特徴をよく理解して使用する必要がある.また外用剤との正しい使い分けも必要である2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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