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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科37巻9号

2002年09月発行

文献概要

臨床経験

指神経欠損に後骨間神経終末枝を移植した3例

著者: 井上林1 荻野利彦1 土田浩之1

所属機関: 1山形大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1115 - P.1117

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 抄録:指神経欠損に対して後骨間神経終末枝を用いて神経移植術を行った3例を報告する.対象は男性2例,女性1例,年齢は18歳,28歳,31歳であった.受傷から手術までの期間は受傷翌日,3カ月後,1年後であった.移植部位は,右示指橈側,右環指橈側,左示指橈側の指神経であり,指神経の欠損長は1.0~1.5cmであった.後骨間神経終末枝を手関節背側より3~4cm採取し,神経上膜縫合にて移植した.術後経過観察期間は6カ月~1年であり,全例に満足すべき知覚の回復が得られた.後骨間神経終末枝は,採取後に皮膚の知覚脱失を生じないこと,同一術野で採取と移植が可能であるという利点があり,指神経欠損に対する移植材料として有用である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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