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専門医トレーニング講座―画像篇・60
著者: 野村栄貴1
所属機関: 1川崎市立川崎病院整形外科
ページ範囲:P.51 - P.54
文献購入ページに移動主訴:右膝関節の腫脹と疼痛
現病歴:バトンの練習中,ターン動作で右足を軸に左に捻った瞬間に膝ががくっとなり倒れた.しばらく動けなかったが,なんとか歩行可能となり帰宅した.夜に膝の腫脹と痛みが強くなり翌日近医を受診した.関節内血腫30ml(脂肪滴+),さらには翌日にも関節内血腫55mlを排血したため,精査目的にて当科を紹介された.
初診時現症:膝蓋跳動(+),膝関節可動域は痛みのため0~90°に制限されていた.大腿骨内側上顆部と膝蓋骨内側縁に圧痛を認めた.膝関節内外反動揺性(-),Lachmanテスト(-),Anterior drawer test,Jerk test,rotatory friction testは痛みのため検査不可であった.Patellar hypermobility(+),patellar apprehension sign(+)であった.
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