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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科38巻1号

2003年01月発行

文献概要

症例報告

Retropharyngeal tendinitisの1例

著者: 江川雅章1 西脇聖一1 松末吉隆1

所属機関: 1滋賀医科大学整形外科

ページ範囲:P.81 - P.83

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 抄録:軟部組織の石灰沈着は,一般に激しい疼痛と運動制限を伴い,日常診療上は,肩,肘,股関節周囲に多くみられ,それ以外の部位では珍しい.今回,retropharyngeal tendinitisの1例を経験したので報告する.症例は42歳女性で,主訴は項部痛と嚥下痛である.頚部単純X線の側面像にてretropharyngeal spaceが8mmと拡大し,環椎前弓直下に淡い卵円状の石灰化陰影を認めた.CT像では,環椎,軸椎のレベルで前方に石灰化を認めた.以上よりretropharyngeal tendinitisと診断した.局所安静と非ステロイド系消炎鎮痛剤で症状は軽快し,単純X線像でもretropharyngeal spaceは正常化した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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