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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科38巻10号

2003年10月発行

文献概要

症例報告

距骨外側突起骨折を伴った距骨脱臼骨折の1例

著者: 田中領1 糸数万正1 中村正生1 大西量一郎1 福田雅1 伊藤芳毅1 清水克時1 平尾純子1

所属機関: 1岐阜大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1335 - P.1338

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 抄録:距骨頚部脱臼骨折治療後に右外果下部の疼痛を呈した34歳男性に対してCTにて距骨外側突起骨折による遊離骨片を認め,同骨片を摘出することで疼痛は消失した.単純X線写真では圧痛部に異所性骨化様所見を認めたが,摘出標本の病理組織診断では軟骨組織を有する骨片であると診断され,確定した.以上の所見より本症例における疼痛の原因として,骨折後の骨壊死に伴う変形性関節症によるものではなく,距骨外側骨折の合併により発生した遊離骨片によるものであり,疼痛を引き起こす原因の1つとして念頭に置く必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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