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最小侵襲手術の現況
著者: 大塚隆信1
所属機関: 1名古屋市立大学整形外科
ページ範囲:P.1353 - P.1354
文献購入ページに移動整形外科領域で最もその可能性が高いのは,関節リウマチの手術である.現在は人工関節,滑膜切除術をはじめとして,多くの手術が行われている.しかし近年サイトカイン(IL-1,TNF-α)の関節リウマチ滑膜炎症機序が明らかになり,これらのサイトカインに直接作用する薬剤が登場してきた.またこれらの薬剤が,骨軟骨の破壊進行を防止する効果も明らかとなっている.これに伴い近い将来,関節リウマチに対する手術がなくなることはないが,激減するだろうと予想されている.その他の関節の手術は,ナビゲーションなどを利用した最小侵襲人工関節手術,関節鏡視下手術がますます多くなるであろう.
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