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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科38巻11号

2003年11月発行

文献概要

シンポジウム RSDを含む頑固なneuropathic painの病態と治療

上肢におけるRSDの治療―手術症例を中心に

著者: 堀内行雄1 菊地淑人1 高山真一郎2 仲尾保志2 池上博泰2 中村俊康2 内西兼一郎2

所属機関: 1川崎市立川秋病院整形外科 2慶應義塾大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1365 - P.1372

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 抄録:頑固なneuropathic painに対する治療方針は,疼痛を緩和することと機能障害を最小限に抑えることである.治療法は,各種ブロック療法,薬物療法,温熱・運動療法などであるが,カウザルギーの一部には手術による改善の余地が残されている.1993年以降8年間にわれわれが神経の手術を行った上肢カウザルギー患者は,11症例であった.内訳は,男性7例女性4例,右6例左5例,受傷神経は,尺骨神経3,橈骨神経3,正中神経2例などであった.術中所見は,瘢痕,絞扼,癒着のほかに,perineurial window,結紮糸,神経断裂などであった.手術は神経剝離,神経切除,神経縫合などを行い,結果は優5,良2,可3,不可1例であった.手術所見では,末梢の狭い範囲の神経損傷の場合には,障害の原因が除去可能で適切な手術が行え成績も良好であった.手術で明らかになった病態もあり,手術の必要性と治療の困難さを痛感した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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