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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科38巻11号

2003年11月発行

文献概要

論述

脊髄星状細胞腫の治療成績と長期予後

著者: 中村雅也1 千葉一裕1 西澤隆1 丸岩博文1 松本守雄1 戸山芳昭1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1387 - P.1393

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 抄録:手術治療を施行した脊髄星状細胞腫26例の生命および機能的予後をレトロスペクティブに検討した.低悪性群(grade Ⅰ,Ⅱ)の生命予後は高悪性群(grade Ⅲ,Ⅳ)より有意に良好であった.低悪性群では胸髄発生例の生命予後は頚髄より良好であったが,高悪性群では病巣高位の違いによる差はみられなかった.また,低悪性群では部分的摘出術,高悪性群では肉眼的全摘出術施行例の生命予後は生検施行例より有意に良好であった.機能的予後は,低悪性群で術前麻痺が軽度な場合は部分摘出および全摘出術施行例で良好であったが,高悪性群の機能的予後はいずれの術式でも極めて不良であった.また,放射線療法が予後に及ぼす影響に関しては,今後さらなる検討が必要と思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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