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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科38巻11号

2003年11月発行

文献概要

最新基礎科学/知っておきたい

ADAM

著者: 岡田愛子1 岡田保典1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部病理学

ページ範囲:P.1416 - P.1420

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 細胞外マトリックス(extracellular matrix:ECM)は細胞表面や細胞間に存在する一群の機能分子であり,単独あるいは他の成分と高次構造を形成し,全身臓器に分布している.線維性組織や基底膜のように,組織構築の維持や細胞の接着・保持・バリヤー機能,血漿の濾過作用などを示すほか,関節腔や疎生結合組織のように,代謝産物の通路や増殖因子の貯蔵庫として働いている.これらの作用を通して細胞の接着・増殖・分化,運動,形態形成や組織再生など,生体内での多彩な細胞機能を規定している.したがって,ECMの過剰な分解は,多くの病的状態を惹起する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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