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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科38巻11号

2003年11月発行

文献概要

症例報告

巨大神経鞘腫による著明な脊柱の破壊に対して矯正短縮術を行った1例

著者: 石黒基1 川原範夫1 吉田晃1 小林忠美1 赤丸智之1 村田淳1 渡辺偉二2 富田勝郎1

所属機関: 1金沢大学医学部整形外科 2神奈川リハビリテーション病院整形外科

ページ範囲:P.1465 - P.1469

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 抄録:われわれは,再発性巨大神経鞘腫により著明な脊柱の破壊を生じた症例に対し,腫瘍摘出および脊柱矯正短縮術を施行した.症例は47歳女性.24歳時に胸腰椎移行部の神経鞘腫摘出術を受けたが,20年の経過で再発し,著しい背部痛のため短時間の坐位保持も困難となった.画像上,腫瘍はT11からL4レベルにわたり,椎体には著明なscallopingが認められた.L1椎体はほぼ消失しており,T12椎体もごく一部を残すのみで,脊柱の後弯変形および著しい不安定性を認めた.手術では腫瘍を一塊として摘出し,支持性の消失したT12,L1椎体を切除して,T11/L2間で脊柱矯正短縮術を行った.術後,背部痛が消失し,長時間の坐位保持が可能となり,ADLが著しく向上した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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