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連載 医者も知りたい【医者のはなし】 7
オランダ商館医 ポンペの話
著者: 木村專太郎1
所属機関: 1木村専太郎クリニック
ページ範囲:P.1526 - P.1529
文献購入ページに移動江戸時代末期の日本に西洋医学を導入した最大の功労者はと問えば,シーボルトの名前を挙げる人が多いと思う.しかし安政4年(1857)から文久2年(1862)までの5年間,長崎の地において,日本各地から派遣された医者たちに,医学の教育に必要な数学や化学の知識,さらに解剖学・病理学・薬理学などの基礎教育から,内科や外科などの臨床教育まで指導して帰国したオランダ医師ポンペのことはあまり知られていない.このポンペの物語は,司馬遼太郎の『胡蝶の夢』に詳しい.
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