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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科38巻12号

2003年12月発行

文献概要

症例報告

骨病変にて発症した急性リンパ性白血病の1例

著者: 大前博路1 萩山吉孝1 嶋村正俊1 河田典久1 中増正寿1 中川豪1 世良哲1

所属機関: 1松山市民病院整形外科

ページ範囲:P.1541 - P.1544

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 抄録:骨髄炎との鑑別診断が困難であった,骨病変にて発症した急性リンパ性白血病の1例を経験した.症例は12歳,女性で転倒後に左膝の疼痛,腫脹,発熱を生じた.X線像では左大腿骨,けい腓骨に著明な骨萎縮および大腿骨顆部に骨膜反応を示した.膝関節内血腫があり透視下に大腿骨遠位骨端線部での動揺性を認めた.MRIでは大腿骨,けい腓骨骨髄内全域に及ぶ広範囲な病変を認めた.初診2日後に急激な汎血球減少を来し,骨髄穿刺にて急性リンパ性白血病と診断された.画像上,骨髄炎と白血病の骨病変との鑑別は困難であり,血液疾患を疑った場合は骨髄穿刺を早期に行うことが重要と思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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