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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科38巻12号

2003年12月発行

文献概要

症例報告

人工透析患者の人工骨頭置換術後に発生した難治性MRSA感染症の1例

著者: 石田航1 八十田貴久1 勝村哲1 白井利明1 上石貴之1 藤井淳平1 三ツ木直人1

所属機関: 1藤沢市民病院整形外科

ページ範囲:P.1551 - P.1555

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 抄録:症例は51歳,女性で糖尿病性腎症のため人工透析を施行中であった.1999年に転倒し右大腿骨頚部内側骨折を受傷し,他院で人工骨頭置換術を施行された.術後10日後に排膿がありMRSAが検出された.洗浄・デブリドマンにより,いったん感染は鎮静化したが,再燃したため当科に紹介となり,人工骨頭抜去術を施行した.感染徴候は消失したと思われた8週後にTHAを施行したが感染は再発し,最終的にresection arthroplastyを行い,バンコマイシン投与で鎮静化した.人工透析患者における人工関節感染後の再置換術は極めて慎重に選択する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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