icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科38巻12号

2003年12月発行

文献概要

症例報告

環椎低形成に特発性環軸椎亜脱臼を伴った頚髄症の2例

著者: 高安浩樹1 武者芳朗2

所属機関: 1東邦鎌谷病院整形外科 2東邦大学医学部第2整形外科

ページ範囲:P.1557 - P.1561

文献購入ページに移動
 抄録:環椎低形成に特発性環軸椎亜脱臼を伴い頚髄症を来した2例を経験した.症例1は,50歳の女性で,両手足のしびれ感,歩行障害を主訴に来院.神経学的には,腱反射は四肢で亢進し手指巧緻運動障害とけい性歩行を呈していた.JOAスコアは13点であった.症例2は,75歳の男性で,両下肢の脱力を主訴に来院.手指の巧緻運動障害を認め,歩行は不能で排尿困難がみられ,JOAスコアは6点であった.2例とも単純X線側面像およびCT像で環椎後弓は脊柱管内にくい込み,環椎椎孔前後径が狭く,低形成と診断された.MRIで著しい狭窄を認め,T2強調で髄内高輝度変化がみられた.特発性環軸椎亜脱臼を伴う頚髄症のため,C1椎弓切除にC0-2-3後方固定を要した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら