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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科38巻2号

2003年02月発行

文献概要

論述

特発性大腿骨頭壊死症に対するBipolar人工骨頭置換術の成績とその適応について

著者: 新倉隆宏1 三枝康宏1 西川哲夫1 黒坂昌弘1

所属機関: 1神戸大学医学部整形外科

ページ範囲:P.165 - P.171

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 抄録:特発性大腿骨頭壊死症に対してBipolar人工骨頭置換術を施行し,術後5年以上経過観察可能であった29例30関節を対象として,臨床成績に関与する因子について検討した.経過観察期間が10年以上の15関節の長期成績は最終経過観察時のJOAスコアが平均65.1点と満足すべきものではなかった.臨床成績に関与する因子としては,病期,臼底リーミング,outer headの上方移動,stemの沈下が挙げられた.最終経過観察時のJOAスコアが80点以上の成績良好例は12例13関節で,臼底リーミングを行った例は2関節のみであった.特発性大腿骨頭壊死症に対するBipolar人工骨頭置換術の適応は限定すべきと思われるが,臼底リーミングを要さない,stageⅢまでの例には適応が残されている可能性が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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