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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科38巻2号

2003年02月発行

文献概要

症例報告

仙腸関節脱臼骨折に対するCTガイド下スクリュー固定の1例

著者: 筑紫聡1 中島浩敦1 紫藤洋二1 和佐潤志1 片桐浩久2

所属機関: 1名古屋記念病院整形外科 2静岡県がんセンター整形外科

ページ範囲:P.225 - P.228

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 抄録:われわれは19歳女性,vertical shear typeの骨盤骨折を経験した.左仙腸関節脱臼骨折に対し,CTガイド下にcannulated screwによる仙腸関節固定を施行し,短期間ではあるが良好な経過を得た.Lateral compressionやvertical shear typeで後方不安定性を呈する症例は前方部分の固定のみでは十分な固定性が得られずに頑固な疼痛が残存することが多く,後方部分の内固定が必要である.観血的整復を必要としない症例に対してはCTガイド下でのiliosacral screwは術中に整復状態を正確に把握でき,神経や血管の損傷を回避し確実に仙骨椎体内にスクリューを刺入することが可能であり,低侵襲で安全に行える有用な方法である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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