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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科38巻3号

2003年03月発行

文献概要

シンポジウム 腰椎変性すべり症の治療

腰椎変性すべり症に対するmini ALIFの適応と手術成績

著者: 中原進之介1 田中雅人1 竹内一裕1

所属機関: 1国立病院岡山医療センター整形外科

ページ範囲:P.265 - P.269

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 要旨:腰椎変性すべり症に対してmini ALIFを施行した54例についてその手術適応,骨癒合率,すべり率とすべり角の推移,術中術後合併症,手術成績などを検討した.合併症としては創部感染2例とスクリューによる神経根刺激1例がみられたがいずれも問題なく治癒した.JOAスコアの平均改善率は68.5%であった.骨癒合は54例中52例(96.3%)に得られ,すべり率の矯正は平均12.3%,すべり角の矯正は平均10.8°であった.すべり角の矯正損失は54例中32例にみられ,この32例の矯正損失角度は2~12°,平均4.8°であった.またすべり角が陽性,すなわち局所後弯となったのは3例のみであった.Mini ALIFは安静時症状がほとんどなく高度の排尿障害もない間欠性跛行や体動時痛などの動的因子が主体の症例がよい適応であり,腰椎変性すべり症に対する優れた手術法のひとつである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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