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特集 脊椎脊髄病学最近の進歩 2003(第31回日本脊椎脊髄病学会より)
序:脊椎脊髄病学最近の進歩―第31回日本脊椎脊髄病学会より
著者: 田島直也1
所属機関: 1宮崎医科大学整形外科
ページ範囲:P.374 - P.375
文献購入ページに移動全体の印象として,1)研究手段として屍体実験や動物実験,有限要素法などのコンピュータシミュレーション,健常人ボランティアの計測など手法的バリエーションに富んでいたこと,2)病理所見と生体力学的所見を比較検討したものや手術の他椎間に及ぼす影響をみたものなど,より生体側の見地に立った詳細な研究が多かったこと,3)反対に,どのインストゥルメンテーションがより強固であるかといった研究が少なかったことなどが感じられた.主催者としては今後のバイオメカニクス研究の方向性においてある程度示唆的な役割が果たせたのではないかと安堵すると同時に,これからもさらに一般的な研究手段として発展する可能性を感じて意を強くした次第である.
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