icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科38巻4号

2003年04月発行

文献概要

特集 脊椎脊髄病学最近の進歩 2003(第31回日本脊椎脊髄病学会より)

関節リウマチの頚椎手術例の生命予後と予後不良因子の検討

著者: 中津井美佳1 加藤義治1 和田啓義1 東儀洋1 伊藤達雄1

所属機関: 1東京女子医科大学整形外科

ページ範囲:P.445 - P.450

文献購入ページに移動
 抄録:1991~2001年までに当科にて頚椎手術を施行したRA患者78例(男性20例,女性58例:追跡率88.6%)を,生存群と死亡群に分け,手術時年齢,RA発症時年齢,RA罹病期間,RA頚椎の病態,脊髄症の重症度の比較,死亡原因,性別,年代別,手術時のRA頚椎の病態および重症度,脊髄症の重症度別の死亡率を比較検討した.手術時平均年齢61.6歳,RA歴平均16.8年,RA発症平均年齢44.4歳,経過観察期間平均3.6年であった.追跡時,生存53例,死亡25例(術後平均生存期間2.5年)死亡時平均年齢66.5歳で,死因は感染症が最も多かった.生命予後不良因子は,男性,RA発症年齢が比較的高い例,短期間に頚髄病変が増悪する例,SASの重症例,RanawatⅢb群であり,予後には,頚髄障害の重症度の関与が高いと考えられる.手術による移動能力の獲得により生命予後が明らかに改善するため,手術の意義は高い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら