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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科38巻4号

2003年04月発行

文献概要

特集 脊椎脊髄病学最近の進歩 2003(第31回日本脊椎脊髄病学会より)

腰椎不安定性を有する患者の臨床症状

著者: 笠井裕一1 森下浩一郎1 竹上謙次1 内田淳正1

所属機関: 1三重大学医学部整形外科

ページ範囲:P.463 - P.467

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 抄録:腰椎不安定症の臨床所見として,いわゆるpainful catchやapprehensionが知られているが,これらはいずれも曖昧な症候である.そこで,われわれは,腰椎不安定性を有する患者が日常診療上でよく訴える症状に注目し,腰椎退行性疾患の手術例368例を対象として,腰椎単純X線上で不安定性(+)群88例と不安定性(-)群280例の2群に分け,両群間で比較検討を行った.その結果,1)朝に痛みが強い,2)立ち上がり時の疼痛の増悪,3)寝返り時の疼痛の増悪,4)天候の悪化による疼痛の増悪,の4つの症状が腰椎不安定性を有する患者に高頻度にみられる臨床症状であることがわかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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