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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科38巻4号

2003年04月発行

文献概要

特集 脊椎脊髄病学最近の進歩 2003(第31回日本脊椎脊髄病学会より)

腰椎不安定症の新しい分類と骨画像的不安定症に対する脊椎instrumentationの成績

著者: 佐野茂夫1 永井一郎1 石井桂輔1 石井博泰1 横尾冠三1 古宮慶太1

所属機関: 1三楽病院整形外科

ページ範囲:P.469 - P.477

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 抄録:腰椎不安定症の定義と診断における混乱を解決するため新しい分類を作成した.腰椎の動的変化,神経圧迫の動的変化そして臨床症状という3つの側面から骨画像的不安定症,神経画像的不安定症,臨床的不安定症に分類した.さらにおのおのを不安定性が証明できる不安定症と,直接証明はできないが間接的に示唆される準不安定症とに分け,それぞれの定義と診断を作成し,これを独立に使用することで混乱を解決できた.本分類の骨画像的不安定症は,画像上,不安定性を証明できる病態である.これに対する脊椎instrumentationの成績を検討した.対象は78例(男性31例,女性47例)で,JOAスコアは平均11点→23点で改善率は66%と良好であった.成績は分離すべり症や椎間板ヘルニアでは改善率80%前後と良好で,術後不安定症やRAでは50%以下で不良であった.局所前弯の改善および%slipの改善はPLF単独群よりもPLIF併用群で有意に優れていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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