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文献詳細

雑誌文献

臨床整形外科38巻5号

2003年05月発行

文献概要

論述

腰椎椎間板ヘルニアに対する前方固定術後の再手術例の検討

著者: 石原裕和1 金森昌彦1 川口善治1 長田龍介1 大森一生1 木村友厚1 辻陽雄1 松井寿夫2

所属機関: 1富山医科薬科大学医学部整形外科 2高岡市民病院整形外科

ページ範囲:P.635 - P.641

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 抄録:腰椎椎間板ヘルニアに対し前方固定術を施行した90例を対象とし,術後臨床成績と再手術の原因を調査した.治療成績はJOAスコアで,術前平均7.6点から術後1年13.6点,最終調査時12.9点と安定した長期成績を示していた.術後再手術症例は17例(19%)に認めた.L5/Sで総腸骨動静脈が側方に位置する症例において移植骨の脊柱管内打ち込み,椎間レベルより転位したヘルニアにおいてヘルニアの取り残しがそれぞれ1例発生し,術後後方手術を追加した.このような症例に対する前方固定術(腹膜外アプローチ)の適応については,十分な注意が必要である.採骨に伴う外側大腿皮神経障害1例に対し神経剝離術を施行した.有症性偽関節,遷延癒合が2例存在した.隣接椎間障害が術後1年から14年にわたって12例(13%)に発生し,術後再手術の大きな原因となっていた.1例に再前方固定術,11例に後方除圧術を施行した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1286

印刷版ISSN:0557-0433

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